歴史本おすすめ15選|初心者でも挫折しない!日本史・世界史の入門書から名著まで

歴史本おすすめ完全ガイド|日本史・世界史・歴史小説から厳選30選を徹底解説

「歴史を学び直したいけど、どの本から読めばいいのかわからない」「書店に行っても歴史本が多すぎて選べない」そんな悩みを抱えていませんか。歴史本は入門書から専門書まで幅広く、目的に合った1冊を見つけるのは簡単ではありません。

この記事では、歴史本の選び方から、日本史・世界史・歴史小説・歴史漫画のおすすめ本を厳選して30冊以上紹介します。さらに、Kindle・Audibleを活用した効率的な読書法や、歴史を学ぶメリットまで徹底解説。初心者でも挫折せずに読み切れる入門書から、一生モノの教養が身につく名著まで、あなたにぴったりの1冊が必ず見つかります。

この記事でわかること

  • 失敗しない歴史本の選び方5つのポイント
  • 日本史おすすめ本8選(初心者向けから上級者向けまで完全網羅)
  • 世界史おすすめ本7選(ベストセラー・名著中心)
  • 歴史小説おすすめ5選(司馬遼太郎作品ほか)
  • 歴史漫画おすすめ5選(学習漫画から大人向けまで)
  • Kindle・Audibleで効率的に読む方法
  • 歴史を学ぶ4つのメリット

1日30分の読書習慣で、3ヶ月後には「歴史に詳しい人」になれます。まずはこの記事を読んで、自分に合った1冊を見つけてください。

目次

歴史本の選び方|初心者が失敗しない5つのポイント

歴史本を選ぶ際に押さえておきたい5つのポイントを詳しく解説します。この5つを意識するだけで、挫折せずに読み切れる本に出会えます。本屋さんやAmazonで迷ったときは、この選び方を参考にしてください。

ポイント1:自分の目的に合ったジャンルを選ぶ

歴史本には大きく分けて5つのジャンルがあり、それぞれ特徴が異なります。まずは自分が何のために歴史を学びたいのかを明確にしましょう。教科書・入門書は体系的に歴史の流れを学べるため、基礎から学び直したい人に最適です。歴史小説はストーリーとして楽しみながら時代背景を理解できるので、楽しく学びたい人におすすめです。ビジネス教養書は仕事に活かせる視点で歴史を解説しており、ビジネスパーソンに人気があります。漫画・図解本は視覚的でわかりやすく、活字が苦手な人でも挫折しにくいのが特徴です。専門書・学術書は特定の時代や人物を深く掘り下げたい上級者向けです。「なんとなく歴史を知りたい」という漠然とした目的なら入門書から、「楽しく読みたい」なら歴史小説から始めるのがおすすめです。目的が明確になれば、膨大な歴史本の中から自分に合った1冊を絞り込めます。

ポイント2:発行年が新しい本を優先する

歴史は「過去の出来事」を扱いますが、歴史研究は日々更新されています。新しい遺跡の発掘や史料の発見によって定説が覆ることも珍しくありません。例えば、かつて「鎌倉幕府成立は1192年(いい国つくろう鎌倉幕府)」と覚えた方も多いでしょう。しかし現在の教科書では、頼朝が守護・地頭を設置した1185年を成立年とする説が主流です。また、聖徳太子の実在性についても議論があり、教科書での表記が「厩戸皇子(聖徳太子)」に変わっています。歴史上の人物の評価も時代によって変化します。明智光秀は「裏切り者」というイメージでしたが、近年は再評価が進んでいます。こうした最新の研究成果を反映した本を読むためにも、できるだけ2020年以降に出版された本を選ぶことをおすすめします。古い本が必ずしも悪いわけではありませんが、入門者は新しい本から始めた方が、現代の常識に沿った知識が身につきます。

ポイント3:ベストセラー・名著から選ぶ

どの本を選べばいいかわからない場合は、ベストセラーや名著から選ぶのが最も安全な方法です。多くの人に読まれているということは、それだけ読みやすさが証明されているということです。ロングセラーとして長年売れ続けている本は、内容の質が高く、時代を超えて価値がある証拠です。シリーズ累計100万部以上の本は、それだけ多くの読者から支持されているため、初心者でも安心して手に取れます。書評サイトやAmazonのレビューも参考になりますが、星の数だけでなく、レビュー内容をしっかり読んで自分に合いそうかどうかを判断しましょう。特に「初心者でもわかりやすかった」「挫折せずに読めた」といったレビューがある本は、入門書として優れている可能性が高いです。この記事で紹介する本は、いずれも累計10万部以上のベストセラーや、読書家から高評価を得ている名著ばかりです。

ポイント4:著者の専門性と信頼性を確認する

歴史本の著者には、大学教授や研究者、予備校講師、作家、ジャーナリストなど様々な人がいます。それぞれ得意分野や執筆スタイルが異なるため、著者のバックグラウンドを確認することが重要です。大学教授や研究者が書いた本は学術的に正確ですが、専門用語が多く読みにくい場合があります。一方、予備校講師が書いた本は「わかりやすさ」を重視しているため、初心者にも読みやすい傾向があります。歴史作家や小説家が書いた本は読み物として面白いですが、史実と創作の境界があいまいな場合もあるので注意が必要です。著者のプロフィールを確認し、その分野の専門家かどうか、他にどんな著作があるかをチェックしましょう。同じ著者の本を複数読むことで、その時代や分野の理解がより深まります。信頼できる著者を見つけることは、歴史学習の効率を大きく高めます。

ポイント5:自分の読書レベルに合った難易度を選ぶ

歴史本には初心者向けから上級者向けまで様々な難易度があります。いきなり難しい本に挑戦すると挫折してしまうので、自分のレベルに合った本から始めることが大切です。初心者は「入門」「はじめての」「ゼロからわかる」といったタイトルの本を選びましょう。図解やイラストが多い本、ページ数が300ページ以下の本も取り組みやすいです。中級者は新書や文庫で出ている解説書がおすすめです。特定の時代や人物に焦点を当てた本で、興味のある分野を深掘りできます。上級者は学術書や専門書、長編の歴史小説に挑戦してみましょう。全8巻、全15巻といった大作も読み応えがあります。重要なのは、少し背伸びした本ではなく、確実に読み切れる本を選ぶことです。1冊読み切ることで自信がつき、次の本へのモチベーションが生まれます。

日本史おすすめ本8選|初心者から上級者まで完全網羅

日本史を学び直したい人におすすめの本を8冊厳選して紹介します。難易度別に分けているので、自分のレベルに合った本を選んでください。入門書で基礎を固めてから、徐々にステップアップしていくことをおすすめします。

一度読んだら絶対に忘れない日本史の教科書|山﨑圭一

歴史ジャンル4年連続売上1位、シリーズ累計100万部を突破した大ベストセラーです。著者の山﨑圭一先生は、YouTubeチャンネル「Historia Mundi」でも人気の現役高校教師。本書の最大の特徴は「年号を一切使わない」という画期的なアプローチです。従来の歴史教育では年号の暗記が必須でしたが、本書ではストーリーの流れで歴史を理解させるため、暗記が苦手な人でもスラスラ読めます。構成も工夫されており、「政権担当者」を主役にして歴史を追いかけます。天皇から将軍へ、将軍から総理大臣へと、権力の移り変わりを軸にすることで、複雑な日本史が一本の物語として頭に入ってきます。352ページとボリュームがありますが、1日30分の読書で約2週間で読破可能です。「学生時代、歴史が大の苦手だった」という人に最もおすすめの1冊。この本を読むだけで、日本史の大きな流れが理解でき、ニュースや時代劇がもっと面白くなります。

新 もういちど読む山川日本史|山川出版社

シリーズ累計150万部を突破した「学び直し」の定番書です。山川出版社といえば、日本の高校生のほとんどが使う日本史教科書の出版社として知られています。本書はその高校教科書をベースに、一般読者向けに書き改めたものです。教科書がベースのため、内容の信頼性は折り紙付き。学術的に正確でありながら、専門的すぎず読みやすい文体で書かれています。392ページで日本史の全体像を網羅しており、通読すれば古代から現代までの流れがしっかり頭に入ります。また、辞書的に使うこともできるのが大きなメリットです。テレビで歴史番組を見ていて「この時代、何が起きていたんだっけ」と思ったとき、該当部分を引くと簡潔にまとまった解説が読めます。価格も1,760円とコストパフォーマンスに優れています。「教科書的な正確さ」を求める人、ビジネスの場で恥をかかない基礎知識を身につけたい人におすすめの1冊です。

イラストでサクッと理解 流れが見えてくる日本史図鑑|かみゆ歴史編集部

「活字ばかりの本は苦手」という人に強くおすすめしたいのがこの本です。オールカラーで豊富なイラストと図解を使い、日本史の流れを視覚的に理解できるよう構成されています。見開きで1つのテーマを完結させているため、どこからでも読み始められるのが特徴です。通勤電車の中で数ページパラパラめくるだけでも、歴史の知識が少しずつ蓄積されていきます。図やグラフを多用しているため、政治制度の変遷や経済の仕組みなど、文字だけでは理解しにくい内容もスッと頭に入ってきます。224ページと比較的薄めなので、読書習慣がない人でも挫折しにくいでしょう。価格は1,760円ですが、フルカラーでこの内容ならコストパフォーマンスは非常に高いです。入門書として最初に読むのもよし、他の本と併用して理解を深めるのもよし。手元に1冊あると便利な日本史図鑑です。子どもの学習用としても使えます。

ストーリーで学び直す大人の日本史講義|野島博之

著者の野島博之先生は、東進ハイスクールで日本史を教える人気予備校講師です。受験指導で培った「わかりやすく伝える技術」が本書にも存分に発揮されています。本書の特徴は「なぜ」を重視している点です。歴史の出来事を単に羅列するのではなく、「なぜその出来事が起きたのか」「その結果どうなったのか」という因果関係を丁寧に解説しています。例えば、なぜ鎌倉幕府は滅亡したのか、なぜ戦国時代が始まったのか、なぜ明治維新が成功したのか。こうした「なぜ」がわかると、歴史が暗記科目ではなく、論理的に理解できる学問に変わります。文庫版もあり、924円という手頃な価格で購入できます。持ち運びにも便利で、カバンに入れておけば隙間時間に読み進められます。入門書を1冊読み終えた後の「2冊目」として最適です。日本史の基礎知識をさらに深め、「歴史がわかる人」へとステップアップできます。

日本史の論点|中公新書編集部

「教科書で習った歴史は本当に正しいのか」という疑問を持つ人におすすめの1冊です。本書は邪馬台国の位置、本能寺の変の真相、江戸幕府の評価など、歴史上の「論点」となっているテーマを取り上げ、最新の研究動向を紹介しています。各章は第一線で活躍する歴史学者が執筆しており、学術的な信頼性が高いのが特徴です。例えば、邪馬台国は九州説と近畿説で長年論争が続いていますが、本書ではそれぞれの根拠と問題点を公平に解説しています。本能寺の変についても、黒幕説や怨恨説など様々な説を紹介し、現在の研究でどこまで解明されているかを明らかにしています。352ページ、1,056円という新書サイズで、通勤時間に少しずつ読み進めるのに最適です。テーマ別の構成なので、興味のある章から読み始められます。入門書で基礎を学んだ後、より深い知識を求める中級者にぴったりの1冊です。歴史の「定説」を疑う視点が身につきます。

世界史おすすめ本7選|グローバルな教養を身につける

グローバル化が進む現代において、世界史の知識はビジネスパーソンにとって必須の教養となっています。ここでは世界史を学びたい人におすすめの本を7冊紹介します。入門書から名著まで幅広く取り上げているので、自分のレベルや目的に合った1冊を選んでください。

一度読んだら絶対に忘れない世界史の教科書|山﨑圭一

日本史版と同様にシリーズ累計100万部を突破した世界史の入門書です。本書の最大の特徴は、世界史を11個のブロック(地域)に分けて解説している点です。従来の世界史教科書は、同じ時代の出来事を地域横断的に扱うため、「今どこの話をしているのか」がわからなくなりがちでした。本書では、まずヨーロッパ史を通史で学び、次に中東史、次にアジア史というように、地域ごとに完結させてから次の地域に進みます。これにより、各地域の歴史がひとつのストーリーとして頭に入りやすくなっています。年号を使わないアプローチも日本史版と同様で、暗記が苦手な人でもスラスラ読めます。352ページ、1,650円。1日30分の読書で約2週間で読破可能です。世界史の全体像を把握したい初心者に最もおすすめの1冊。この本を読むだけで、ニュースで報じられる国際情勢の背景が理解できるようになります。

一気読み世界史|出口治明

著者の出口治明さんは、ライフネット生命保険の創業者であり、立命館アジア太平洋大学(APU)の学長を務めた異色の経歴の持ち主です。ビジネスの第一線で活躍してきた著者ならではの視点で、人類5000年の歴史を「ひとつなぎ」で解説しています。本書の特徴は、歴史をビジネスや経済の観点から読み解いている点です。なぜ産業革命はイギリスで起きたのか、なぜ大航海時代にスペインとポルトガルが先行したのか。こうした問いに対して、地理的条件や経済的要因から論理的に説明しています。432ページ、1,980円と少しボリュームがありますが、語り口が平易で読みやすいです。「歴史を学んでビジネスに活かしたい」というビジネスパーソンに特におすすめの1冊です。出口さんは「人・本・旅」が学びの基本と説いており、本書を読むと世界各地を旅したくなること間違いなしです。

サピエンス全史(上下巻)|ユヴァル・ノア・ハラリ

全世界で2,000万部を突破した世界的ベストセラーです。ビル・ゲイツ、マーク・ザッカーバーグ、バラク・オバマ元大統領など、世界のリーダーたちがこぞって推薦したことでも話題になりました。本書はホモ・サピエンスが誕生してから現代に至るまでの歴史を、「認知革命」「農業革命」「科学革命」という3つの革命を軸に描いています。従来の歴史書が政治史や戦争史を中心に扱うのに対し、本書は人類の進化、社会の形成、経済の発展といったより大きなスケールで歴史を捉えています。「なぜホモ・サピエンスが地球を支配するようになったのか」という壮大な問いに対する著者の答えは、「虚構を信じる力」です。貨幣、国家、宗教、法律など、人間が作り上げた「虚構」によって大規模な協力が可能になったという主張は、目からウロコの連続です。上下巻で約600ページ、各巻2,090円。教養として必読の1冊です。

世界史とつなげて学べ 超日本史|茂木誠

著者の茂木誠先生は、駿台予備学校で世界史を教える人気講師です。本書のコンセプトは「日本史と世界史をつなげて学ぶ」こと。日本史と世界史は別々の科目として教えられることが多いですが、実際には同じ時代に起きた出来事として深くつながっています。例えば、元寇(蒙古襲来)は日本史的には「鎌倉幕府が蒙古軍を撃退した」という出来事ですが、世界史的にはモンゴル帝国の拡大政策の一環として理解できます。本能寺の変が起きた1582年は、世界ではスペインがポルトガルを併合した年であり、日本にやってきたイエズス会宣教師たちの活動とも無関係ではありません。こうしたグローバルな視点で日本史を見直すと、新しい発見がたくさんあります。344ページ、1,650円。日本史の基礎知識がある人が、さらに視野を広げるための「2冊目」として最適です。世界の中の日本という視点が身につきます。

銃・病原菌・鉄(上下巻)|ジャレド・ダイアモンド

ピューリッツァー賞を受賞した世界的名著です。著者のジャレド・ダイアモンドはカリフォルニア大学ロサンゼルス校の教授で、進化生物学・生理学・地理学を専門としています。本書が答えようとしているのは「なぜ西洋人がアメリカ大陸を征服し、その逆ではなかったのか」という問いです。著者はこの問いに対して、人種的な優劣ではなく、地理的・環境的な要因から説明を試みます。ユーラシア大陸は東西に長く延びているため、同じ緯度帯で農作物や家畜を共有しやすかった。一方、アメリカ大陸やアフリカ大陸は南北に長いため、気候帯をまたぐ移動が困難だった。こうした地理的条件の違いが、文明の発展速度に差を生んだというのが著者の主張です。上下巻で約900ページ、各巻1,100円(文庫版)。読み応えがありますが、人類史の構造が見えてくる知的興奮は格別です。世界史を深く理解したい上級者におすすめの必読書です。

歴史小説おすすめ5選|楽しみながら歴史を学ぶ

歴史小説は、ストーリーを楽しみながら自然と歴史知識が身につく優れたジャンルです。教科書や入門書では味わえない、人物の心情や時代の空気感をリアルに体験できます。ここでは特におすすめの歴史小説を5作品紹介します。

竜馬がゆく(全8巻)|司馬遼太郎

総発行部数2,500万部を超える、司馬遼太郎文学の最高傑作です。幕末の風雲児・坂本龍馬の生涯を描いた長編歴史小説で、日本人の龍馬像に最も大きな影響を与えた作品といっても過言ではありません。土佐藩の下級武士として生まれた龍馬が、脱藩して日本中を駆け回り、薩長同盟を仲介し、大政奉還への道を開いていく姿がドラマチックに描かれています。司馬遼太郎の文章は読みやすく、全8巻という大長編でありながら、読み始めると止まらない面白さがあります。1日1時間読めば、約1ヶ月で読破可能です。この小説を読むと、幕末という激動の時代がリアルに目の前に広がり、教科書では単なる年表上の出来事だった「薩長同盟」「大政奉還」が生きた歴史として理解できるようになります。各巻814円(文庫版)。歴史小説の入門としても、読書好きの方にも自信を持っておすすめできる不朽の名作です。

燃えよ剣(上下巻)|司馬遼太郎

新選組副長・土方歳三を主人公にした歴史小説です。「竜馬がゆく」が維新志士側から幕末を描いているのに対し、本作は幕府側から幕末を描いています。両作品を読むことで、幕末という時代を複眼的に理解できるようになります。武州多摩の農家に生まれた土方歳三が、「武士になりたい」という一念で京都守護職・新選組の副長にまで上り詰める姿が描かれています。池田屋事件、鳥羽伏見の戦い、五稜郭の戦いなど、新選組の激動の歴史が迫力ある筆致で綴られています。土方の「武士らしく生きる」という美学は、現代のビジネスパーソンにも通じるものがあります。2021年には岡田准一主演で映画化され、若い世代にも人気が広がりました。上下巻で約900ページ、各巻880円(文庫版)。「竜馬がゆく」を読んだ後に本作を読むと、幕末への理解がより立体的になります。

坂の上の雲(全8巻)|司馬遼太郎

明治時代の日本を描いた司馬遼太郎渾身の大河小説です。主人公は松山出身の秋山好古・真之兄弟と、俳人・正岡子規の3人。日清・日露戦争を中心に、近代国家として成長していく明治日本の姿が壮大なスケールで描かれています。秋山好古は日本騎兵の父と呼ばれた陸軍軍人、弟の真之は日本海海戦で連合艦隊の参謀を務めた海軍軍人です。彼らが「坂の上の雲」を目指して駆け上がっていく姿は、今を生きる私たちにも大きな勇気を与えてくれます。2009年から2011年にかけてNHKでドラマ化され、主演の阿部寛、本木雅弘、香川照之らの名演技も話題になりました。全8巻で約3,200ページ、各巻825円(文庫版)。長編ですが、読み応えは抜群です。近代日本がどのようにして列強と肩を並べる国になったのか、その過程を知りたい人におすすめの1作です。

関ヶ原(上中下巻)|司馬遼太郎

天下分け目の戦い「関ヶ原の戦い」を描いた歴史小説の傑作です。豊臣秀吉の死後、天下の覇権を狙う徳川家康と、豊臣家への忠義を貫こうとする石田三成。二人の対立が頂点に達し、1600年9月15日、美濃国関ヶ原で東軍と西軍が激突します。本作の魅力は、合戦に至るまでの政治的駆け引きが詳細に描かれている点です。家康の老獪な策謀、三成の純粋すぎる忠義心、そして両軍に分かれた大名たちの思惑。人間ドラマとしても一級品の面白さがあります。「裏切り者」として悪名高い小早川秀秋も、本作では彼なりの苦悩が描かれており、人間味のある人物として描写されています。上中下巻で約1,200ページ、各巻940円程度(文庫版)。戦国時代に興味がある人なら必読の1作です。なぜ家康が天下を取れたのか、なぜ三成は負けたのか、その答えがこの小説の中にあります。

国盗り物語(全4巻)|司馬遼太郎

戦国時代を代表する二人の英雄、斎藤道三と織田信長を描いた歴史小説です。前半は「美濃の蝮」と呼ばれた斎藤道三の生涯を、後半は道三の娘婿である織田信長の天下統一への道を描いています。斎藤道三は油売りから身を起こし、謀略と実力で美濃一国を手に入れた「下剋上」の象徴的人物です。司馬遼太郎は道三を「近代的な合理主義者」として描き、戦国時代における新しい人間像を提示しています。後半に登場する織田信長は、道三の革新性を受け継ぎ、さらにスケールアップさせた人物として描かれています。楽市楽座、鉄砲の大量使用、比叡山焼き討ちなど、信長の革新的な政策の背景にある思考が理解できます。全4巻で約2,000ページ、各巻750円程度(文庫版)。戦国時代の入門として最適な作品です。道三から信長への「革新の継承」というテーマは、現代のビジネスにも通じます。

歴史漫画おすすめ5選|活字が苦手な人も楽しめる

「活字ばかりの本は苦手」「まずは気軽に歴史に触れたい」という人には、歴史漫画がおすすめです。視覚的にわかりやすく、ストーリーとして楽しみながら歴史を学べます。学習漫画から大人向けの歴史漫画まで、おすすめの5作品を紹介します。

集英社版 学習まんが 日本の歴史|集英社

2024年に全面リニューアルされた最新の学習漫画シリーズです。高校の教科書「日本史探究」に対応しており、大学受験にも使える本格的な内容となっています。最大の特徴は、各巻の監修を第一線の歴史学者が担当している点です。最新の研究成果が反映されており、「昔習った歴史と違う」という部分も正確に更新されています。近現代史を重視した構成も特徴で、明治以降の歴史が手厚く扱われています。これはグローバル化が進む現代において、近現代史の理解がより重要になっているという時代の要請を反映しています。全20巻セットで約2万円と高額ですが、大人の学び直しから子どもの学習用まで長く使える投資と考えれば妥当な価格です。漫画としてのクオリティも高く、絵柄も現代的で読みやすいです。家庭に1セットあると、家族全員で歴史を楽しめます。

キングダム|原泰久

累計発行部数9,000万部を突破した大人気歴史漫画です。中国の春秋戦国時代を舞台に、後の始皇帝となる秦王・嬴政と、天下の大将軍を目指す少年・信の物語が描かれています。実写映画化もされ、山崎賢人主演のシリーズは大ヒットを記録しました。魅力は圧倒的なスケールの戦闘シーンと、個性豊かなキャラクターたちです。合従軍との戦い、李牧との知略戦など、手に汗握る展開が連続します。史実に基づきながらもエンターテインメントとして面白く、中国古代史への入門としても最適です。秦の始皇帝がなぜ中国を統一できたのか、その過程をドラマチックに体験できます。既刊70巻以上と長編ですが、読み始めると止まらない面白さがあります。1巻あたり約600円で、電子書籍でまとめ買いするとお得です。「歴史は苦手だけど漫画なら読める」という人に自信を持っておすすめします。

ヒストリエ|岩明均

「寄生獣」で知られる岩明均が描く本格歴史漫画です。古代ギリシャ・マケドニアを舞台に、アレクサンドロス大王の書記官エウメネスの生涯を描いています。岩明均らしい緻密な作画と深い人物描写が魅力で、古代世界がリアルに蘇ります。主人公のエウメネスは実在の人物で、奴隷から身を起こしてアレクサンドロス大王に仕え、大王亡き後は後継者戦争で活躍した知将です。歴史的にはマイナーな人物ですが、だからこそ新鮮な視点で古代世界を見ることができます。物語の進行はゆっくりですが、その分、時代背景や人物の心情が丁寧に描かれています。古代ギリシャの文化、マケドニアの軍事、ペルシア帝国との関係など、教科書では学べない生きた歴史が体験できます。既刊12巻、各巻約700円。西洋古代史に興味がある人、深みのある歴史漫画を求める人におすすめです。

アルテ|大久保圭

16世紀ルネサンス期のフィレンツェを舞台にした歴史漫画です。貴族の娘でありながら画家を目指す少女アルテの成長物語が描かれています。当時の女性が画家になることは非常に困難でしたが、アルテは周囲の偏見や困難に立ち向かいながら、夢に向かって進んでいきます。ルネサンス期のイタリアの文化や社会が丁寧に描写されており、美術史への入門としても優れています。レオナルド・ダ・ヴィンチやミケランジェロが活躍した時代の空気感が伝わってきます。女性の社会進出というテーマは現代にも通じるものがあり、単なる歴史漫画を超えた普遍的なメッセージを持っています。絵柄は美しく繊細で、フィレンツェの街並みや衣装のディテールも楽しめます。全15巻完結で、各巻約700円。歴史漫画でありながら、感動的な人間ドラマとしても楽しめる作品です。

チェーザレ 破壊の創造者|惣領冬実

ルネサンス期イタリアの政治家チェーザレ・ボルジアを主人公にした本格歴史漫画です。監修には西洋史学者の原基晶が携わっており、歴史的正確さにこだわった作品となっています。チェーザレ・ボルジアは教皇の息子として生まれ、若くしてイタリア統一を目指した野心家です。マキャヴェリが「君主論」のモデルにしたとも言われる人物で、その政治手腕と非情さは歴史に名を残しています。本作では、ピサ大学時代の若きチェーザレから物語が始まり、当時のイタリア政治の複雑な状況が詳しく描かれています。美しい作画と緻密な時代考証が特徴で、15世紀イタリアの宮廷文化、宗教事情、政治状況を深く理解できます。既刊13巻、各巻約700円。西洋史、特にルネサンス期に興味がある人におすすめです。教科書では学べないヨーロッパ史の奥深さを味わえる作品です。

Kindle・Audibleで効率的に読む方法|忙しい人のための読書術

仕事や家事で忙しい現代人にとって、読書時間を確保するのは簡単ではありません。しかし、KindleやAudibleを活用すれば、隙間時間を使って効率的に歴史を学ぶことができます。ここでは具体的な活用法を紹介します。

Kindleで読むメリットと活用法

電子書籍リーダーKindleで歴史本を読むメリットは数多くあります。まず、持ち運びが圧倒的に楽です。「竜馬がゆく」全8巻や「ローマ人の物語」全15巻といった大作も、スマホやタブレット1台で持ち歩けます。通勤電車の中で分厚い本を広げるのは大変ですが、Kindleなら片手で読めます。検索機能も便利です。「織田信長」「関ヶ原」などのキーワードで本文を検索できるので、気になる部分をすぐに見つけられます。ハイライト機能を使えば、重要な箇所にマーカーを引いて保存できます。後で見返すときに便利ですし、Kindleアプリを同期すれば複数端末でハイライトを共有できます。文字サイズの調整ができるのも大きなメリットです。目が疲れにくい大きさに設定できます。Amazon Prime会員なら、対象の本が無料で読めるPrime Readingも利用できます。月額980円のKindle Unlimitedに加入すれば、さらに多くの本が読み放題になります。

Audibleで「聴く」歴史のすすめ

Audibleはプロのナレーターが朗読するオーディオブックサービスです。耳だけで歴史を学べるので、両手がふさがっている状況でも読書ができます。通勤中の電車や車の中、ジョギング中、料理や掃除をしながらなど、これまで読書に使えなかった時間を学びの時間に変えられます。「一度読んだら絶対に忘れない日本史の教科書」「サピエンス全史」など、人気の歴史本はAudible版が用意されていることが多いです。「一度読んだら絶対に忘れない日本史の教科書」は約8時間で1冊聴けるので、毎日30分ずつ聴けば約2週間で読破できます。倍速再生機能を使えばさらに時間短縮も可能です。Audibleの料金プランは月額1,500円の聴き放題プランが主流です。最初の1ヶ月は無料体験できるので、まずは試してみることをおすすめします。紙の本と併用して、同じ本を読んでから聴くと理解が深まります。

おすすめの読書プラン3ヶ月コース

初心者が歴史を効率的に学び直すための3ヶ月プランを紹介します。無理のないペースで継続することが最も重要です。1ヶ月目は日本史の基礎固めです。「一度読んだら絶対に忘れない日本史の教科書」を1日30分、計20日で読破します。通勤時間や寝る前の時間を活用しましょう。この1冊で日本史の大きな流れが頭に入ります。2ヶ月目は世界史の基礎固めです。同じシリーズの「一度読んだら絶対に忘れない世界史の教科書」を読みます。日本史と同様、1日30分ペースで約2週間で読破可能です。残りの2週間は「サピエンス全史」に挑戦してもよいでしょう。3ヶ月目は歴史小説に挑戦します。「燃えよ剣」がページ数も手頃でおすすめです。1日1時間読めば約2週間で読破できます。このプランを完遂すれば、日本史・世界史の基礎が身につき、歴史小説も楽しめる「歴史好き」への第一歩を踏み出せます。

紙の本と電子書籍の使い分け

紙の本と電子書籍にはそれぞれメリットがあり、上手に使い分けることで読書体験が向上します。紙の本のメリットは、一覧性の高さです。パラパラとページをめくって全体像を把握したり、気になるページを行き来したりするのは紙の本が得意です。また、本棚に並べることで「これだけ読んだ」という達成感や、インテリアとしての満足感も得られます。電子書籍のメリットは、前述の通り携帯性と検索性です。大量の本を持ち歩けること、キーワード検索ができることは大きなアドバンテージです。場所を取らないので、収納スペースの心配もありません。おすすめの使い分け方は、入門書や参考書は電子書籍で、お気に入りの作品は紙の本で購入する方法です。司馬遼太郎の歴史小説など、繰り返し読みたい本は紙で手元に置いておくと愛着が湧きます。予算に余裕があれば、両方買うのもアリです。

歴史を学ぶメリット|ビジネスにも人生にも役立つ4つの理由

「歴史を勉強して何の役に立つの」という疑問を持つ人は多いかもしれません。しかし、歴史を学ぶことには仕事にも人生にも役立つ多くのメリットがあります。ここでは歴史を学ぶ4つのメリットを詳しく解説します。

未来を予測し、変化に対応する力がつく

「歴史は繰り返す」という言葉があります。完全に同じ出来事が起きるわけではありませんが、人間の行動パターンや社会の変化には一定の法則性があります。歴史を学ぶことで、その法則性を理解し、未来を予測する力が身につきます。例えば、バブル経済とその崩壊は日本だけの現象ではありません。オランダのチューリップバブル、イギリスの南海泡沫事件、アメリカの大恐慌など、歴史上何度も繰り返されてきました。こうしたパターンを知っていれば、投資判断や経営判断においてバブルの兆候を見抜く助けになります。技術革新による社会変化も同様です。産業革命がどのように社会を変えたかを知っていれば、AI革命がもたらす変化への心構えができます。「温故知新」という言葉の通り、過去を学ぶことは未来への準備になるのです。変化の激しい現代において、歴史的な視点を持つことは大きなアドバンテージになります。

リーダーシップと意思決定の参考になる

歴史には成功したリーダーと失敗したリーダーの事例が無数にあります。彼らの判断や行動を学ぶことは、現代のビジネスリーダーにとって貴重な教材になります。織田信長は革新的なビジョンを持ち、既存の常識を打ち破る決断力がありました。楽市楽座、鉄砲の大量運用、比叡山焼き討ちなど、批判を恐れず新しいことに挑戦する姿勢は、イノベーションを起こしたい経営者の参考になります。徳川家康は忍耐と長期戦略の達人でした。関ヶ原の戦いまで自分が天下を取るチャンスを待ち続け、最終的に260年続く幕府を築きました。短期的な成果を求めがちな現代において、長期的視野を持つことの重要性を教えてくれます。坂本龍馬は異なる立場の人々を結びつける調整力に優れていました。薩摩と長州という犬猿の仲だった両藩を結びつけた手腕は、現代のプロジェクトマネジメントにも通じます。

教養として会話が広がり信頼を得られる

歴史の知識は、ビジネスシーンでの会話を豊かにし、人間関係を円滑にします。特に経営層や年配の方には歴史好きが多いため、共通の話題があると会話が弾みます。接待や会食の場で歴史の話題が出たとき、知識があれば会話に参加でき、相手との距離が縮まります。「司馬遼太郎の竜馬がゆくを読んで」「最近、関ヶ原の古戦場を訪れて」といった話題は盛り上がりやすいです。海外出張でも歴史の知識は役立ちます。訪問先の国の歴史を知っていると、相手に好印象を与えられます。アメリカなら独立戦争、フランスならフランス革命、中国なら三国志など、基本的な歴史を押さえておくとよいでしょう。プレゼンテーションや提案書でも、歴史的な例え話は効果的です。抽象的な概念を具体的に伝えたいときに、歴史上の出来事を引用すると説得力が増します。教養ある人として信頼を得ることができます。

視野が広がり物事を大局的に見られるようになる

歴史を学ぶと、物事を長いスパンで考える習慣が身につきます。現代社会では短期的な成果や即効性が求められがちですが、歴史的視点を持つことで、より大局的な判断ができるようになります。例えば、今起きている国際紛争や政治問題も、歴史的な文脈で理解すると見え方が変わります。ロシアとウクライナの関係、中東問題、日中関係など、現在のニュースの背景には長い歴史があります。歴史を知っていれば、単純な善悪二元論ではなく、複雑な事情を理解した上で考えることができます。短期的な株価の変動に一喜一憂するのではなく、長期的な経済の流れを見る視点も養われます。100年前、50年前の経済状況と比較することで、現在の状況を相対化できます。歴史を学ぶことは、目の前の出来事に振り回されず、冷静に判断する力を養うことでもあるのです。

まとめ|今日から始める歴史の学び直し

この記事では、歴史本の選び方から、日本史・世界史・歴史小説・歴史漫画のおすすめ本、効率的な読書法、歴史を学ぶメリットまで詳しく解説しました。最後に、記事のポイントを振り返ります。

  • 歴史本は目的・発行年・ベストセラーかどうか・著者の専門性・難易度の5つのポイントで選ぶ
  • 日本史の入門には「一度読んだら絶対に忘れない日本史の教科書」がおすすめ(シリーズ累計100万部突破の大ベストセラー)
  • 世界史の入門には同シリーズの世界史版、より深く学ぶなら「サピエンス全史」で人類の歴史を俯瞰
  • 歴史小説なら司馬遼太郎の「竜馬がゆく」「燃えよ剣」「坂の上の雲」が定番中の定番
  • 活字が苦手なら歴史漫画から始めるのも効果的。「キングダム」「ヒストリエ」など大人も楽しめる作品が多数
  • Kindle・Audibleを活用すれば、通勤時間や家事の時間も読書時間に変えられる
  • 歴史を学ぶと未来予測力・リーダーシップ・教養・大局観が身につき、ビジネスにも人生にも役立つ

歴史を学び直すことで、ビジネスに役立つ教養と人生を豊かにする知識が身につきます。今すぐ始めるなら、まず「一度読んだら絶対に忘れない日本史の教科書」を手に取ってみてください。1日30分の読書で、2週間後には日本史の流れが頭に入ります。Kindleなら今すぐダウンロードして読み始められますし、Audibleなら通勤中に聴くこともできます。3ヶ月後には「歴史に詳しい人」として、周囲から一目置かれる存在になれるでしょう。今日から歴史の学び直しを始めて、教養あるビジネスパーソンを目指しましょう。

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この記事を書いた人

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