赤毛のアン本おすすめ完全ガイド|原作・翻訳・関連書籍を徹底比較

赤毛のアン

「赤毛のアンを読みたいけど、どの本を選べばいいかわからない」「翻訳が何種類もあって迷ってしまう」そんな悩みを抱えていませんか。

結論から言うと、初めて読むなら村岡花子訳の新潮文庫版がおすすめです。NHK朝ドラ「花子とアン」で注目された名訳で、日本人にとって最も親しみやすい文体になっています。一方、原文に忠実な新訳を求めるなら松本侑子訳も人気があります。

この記事でわかること

  • 赤毛のアン主要翻訳5種類の特徴と比較
  • シリーズ全10巻のあらすじと読む順番
  • Kindle・Audibleで効率的に読む方法
  • 赤毛のアン関連書籍・ガイドブックのおすすめ

赤毛のアンシリーズは全10巻。すべて読破すると約4,000ページになりますが、Kindle版なら1冊約500円から購入可能。まずは第1巻から始めて、アンの世界に浸ってみませんか。

目次

赤毛のアンとは?作品の魅力と基本情報

講談社
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赤毛のアンを読み始める前に、作品の基本情報と魅力を押さえておきましょう。100年以上前に書かれた作品が、なぜ今も世界中で愛され続けているのか。その理由を理解することで、より深く物語を楽しめます。

作者L.M.モンゴメリと作品の背景

「赤毛のアン」は、カナダの作家L.M.モンゴメリ(ルーシー・モード・モンゴメリ)が1908年に発表した長編小説です。モンゴメリ自身がカナダ・プリンスエドワード島で生まれ育ち、その美しい自然と島での生活が作品の土台になっています。彼女は幼い頃に両親と離れて祖父母に育てられた経験があり、アンの孤独や居場所を求める気持ちには自身の体験が反映されているとも言われています。処女作である「赤毛のアン」は出版されると大ベストセラーとなり、続編の執筆を求める声に応えて全10巻のシリーズとなりました。2024年現在、世界36カ国語以上に翻訳され、累計発行部数は5,000万部を超えています。

物語のあらすじ(ネタバレなし)

カナダ・プリンスエドワード島の「グリーン・ゲイブルズ」に住む老兄妹、マシューとマリラは、農場の手伝いをしてもらうために孤児院から男の子を引き取ることにします。しかし、手違いで届いたのは赤毛でそばかすだらけの女の子、アン・シャーリーでした。おしゃべりで想像力豊かなアンは、最初はマリラを困惑させますが、次第にその魅力で周囲の人々の心をつかんでいきます。美しい自然に囲まれた島での生活、親友ダイアナとの友情、ライバル・ギルバートとの関係、学業での成功と挫折。アンの成長物語は、読む人の心を温かくし、人生に希望を与えてくれます。第1巻は11歳から16歳までのアンの物語です。

なぜ100年以上愛され続けるのか

赤毛のアンが時代を超えて愛される理由は、普遍的なテーマにあります。第一に、アンの前向きな生き方。孤児という境遇にありながら、想像力と希望を失わないアンの姿勢は、困難に直面した時の指針になります。第二に、美しい自然描写。プリンスエドワード島の四季折々の風景は、読者を癒やし、自然への憧れを呼び起こします。第三に、温かい人間関係。マシューとマリラの愛情、ダイアナとの友情、村人たちとの交流は、人とのつながりの大切さを教えてくれます。第四に、成長物語としての普遍性。夢を持ち、努力し、時に失敗しながらも前に進むアンの姿は、どの時代の読者にも共感されます。

日本での赤毛のアン人気

日本で赤毛のアンが広く知られるようになったのは、1952年に村岡花子訳が出版されてからです。以来70年以上にわたって読み継がれ、日本人にとって最も親しみのある海外児童文学の一つとなりました。1979年には高畑勲監督によるアニメ「赤毛のアン」が放送され、さらに人気が広がりました。2014年のNHK朝ドラ「花子とアン」では、翻訳者・村岡花子の生涯が描かれ、再び赤毛のアンブームが起きました。現在でも毎年新しい読者が生まれ続けており、書店には常に複数の翻訳版が並んでいます。日本人の心に響く「素直さ」「努力」「自然への愛」といった価値観が、長く愛される理由かもしれません。

読むべき年齢・対象読者

赤毛のアンは「児童文学」に分類されますが、大人が読んでも十分楽しめる作品です。むしろ、人生経験を積んだ大人だからこそ気づく深みがあります。子供の頃に読んだ人も、大人になって再読すると新たな発見があるはずです。初めて読むなら、小学校高学年から可能ですが、物語の機微を理解するには中学生以上がおすすめ。登場人物の心理描写が丁寧なため、共感しながら読むにはある程度の人生経験があった方が楽しめます。子供時代に読んだ記憶がある人は、ぜひ大人になった今、もう一度手に取ってみてください。全く違う感想を持つことでしょう。

赤毛のアン翻訳比較|主要5種類の特徴

赤毛のアンには複数の日本語翻訳があり、それぞれ特徴が異なります。どの翻訳を選ぶかで読書体験が変わるため、自分に合ったものを選ぶことが大切です。主要な翻訳5種類を比較します。

村岡花子訳(新潮文庫)の特徴

日本で最も読まれている翻訳が村岡花子訳です。1952年に初版が出版されて以来、累計800万部以上を売り上げています。NHK朝ドラ「花子とアン」で翻訳者自身が注目されたこともあり、「赤毛のアンといえば村岡訳」というイメージが定着しています。特徴は美しく流麗な日本語。原文の意味を汲み取りながらも、日本語として自然に読める文体に仕上げています。ただし、1952年当時の言葉遣いが含まれており、現代の若い読者には古めかしく感じる部分もあります。また、一部省略や意訳があるため、原文に忠実な訳を求める人には向きません。価格は文庫版で約700円、Kindle版で約500円です。

松本侑子訳(集英社文庫)の特徴

松本侑子訳は、原文に忠実な「完訳」を謳う新訳です。村岡訳で省略されていた部分も含め、原作を余すところなく日本語にしています。最大の特徴は詳細な注釈。作中に登場する聖書の引用、英米文学からの引用、当時の風俗などが丁寧に解説されており、作品の背景を深く理解できます。モンゴメリが作品に込めた意図を知りたい人、学術的な関心を持つ人におすすめです。一方、注釈が多いため、物語に没頭したい人には煩わしく感じるかもしれません。文体は現代的で読みやすく、若い読者にも取っつきやすいです。価格は文庫版で約900円と村岡訳より高めですが、注釈の価値を考えれば妥当です。

掛川恭子訳(講談社青い鳥文庫)の特徴

掛川恭子訳は、講談社の児童向けレーベル「青い鳥文庫」から出版されています。対象読者は小学校高学年から中学生で、文字が大きく、漢字にはルビが振られています。児童文学としての赤毛のアンを楽しみたい人、子供への読み聞かせに使いたい人におすすめです。翻訳は平易な言葉を使いながらも、原作の雰囲気を損なわないよう配慮されています。価格は約700円で、シリーズ全巻が揃っています。また、イラストが入っているため、視覚的にも楽しめます。大人が読むには物足りなく感じるかもしれませんが、初めて赤毛のアンに触れる子供には最適な入門書です。

茅野美ど里訳(文春文庫)の特徴

茅野美ど里訳は、文春文庫から出版されている比較的新しい翻訳です。特徴は現代的で自然な日本語。村岡訳の古めかしさが苦手な人、松本訳の注釈が煩わしい人に向いています。原文に忠実でありながら、読みやすさを重視したバランスの良い翻訳です。価格は文庫版で約750円。シリーズ全巻が揃っており、統一された装丁で本棚に並べる楽しみもあります。翻訳者の茅野美ど里は英米文学の翻訳を多く手がけており、安定した翻訳力が評価されています。村岡訳の次に読む2冊目として、あるいは村岡訳に馴染めなかった人の代替としておすすめです。

どの翻訳を選ぶべきか?目的別ガイド

翻訳選びは読者の目的によって異なります。「初めて読む・迷ったらこれ」なら村岡花子訳がおすすめ。最も多くの日本人に読まれてきた「定番」であり、読書会などで話題にする際も共通言語になります。「原作を深く理解したい」なら松本侑子訳。詳細な注釈で作品の背景知識が得られます。「子供に読ませたい」なら掛川恭子訳。平易な言葉とルビで、子供でも読みやすいです。「現代的な文体で読みたい」なら茅野美ど里訳。古めかしさがなく、スラスラ読めます。複数の翻訳を読み比べるのも楽しみ方の一つです。同じ場面が翻訳者によってどう表現されるか、比較すると新たな発見があります。

赤毛のアンシリーズ全10巻ガイド

赤毛のアンは単独作品ではなく、全10巻のシリーズです。アンの成長、結婚、子育て、そして晩年までが描かれています。各巻のあらすじと読む順番を紹介します。

第1巻〜第3巻:少女時代から青春へ

第1巻「赤毛のアン」は、11歳のアンがグリーン・ゲイブルズに引き取られ、16歳で教師資格を取得するまでの物語。シリーズの原点であり、最も有名な作品です。第2巻「アンの青春」では、16歳から18歳のアンが地元で教師として働きながら成長する姿が描かれます。第3巻「アンの愛情」では、アンがレドモンド大学に進学し、ギルバートとの関係が進展します。この3巻がシリーズの核心部分であり、ここまで読めば赤毛のアンの魅力は十分に味わえます。まずはこの3巻を読破することを目標にしましょう。各巻約300〜400ページ、3巻合計で約1,000ページです。

第4巻〜第6巻:教師時代と結婚

第4巻「アンの幸福」では、アンが女学校の校長として働く日々が描かれます。手紙形式で綴られる独特の構成が特徴です。第5巻「アンの夢の家」では、ギルバートと結婚し、新婚生活を送るアンの姿が描かれます。人生の新たなステージに入ったアンの幸せと不安が丁寧に描写されています。第6巻「炉辺荘のアン」では、子供を授かったアンの家庭生活が中心になります。母親としてのアンの成長、子供たちの個性、家族の絆が温かく描かれています。少女だったアンが大人の女性として成熟していく過程を見届けられるのが、この3巻の魅力です。

第7巻〜第10巻:アンの子供たちと晩年

第7巻「虹の谷のアン」以降は、アンの子供たちが主人公となる物語が増えます。アンは脇役に回り、次世代の成長が描かれます。第8巻「アンの娘リラ」は第一次世界大戦を背景に、末娘リラの成長と戦時下の生活が描かれる傑作です。シリーズの中でも評価が高く、独立した作品としても読まれています。第9巻・第10巻は短編集で、アンや周辺人物のエピソードが収録されています。シリーズを通して読むことで、アンの一生と彼女が築いた家族の歴史を追体験できます。全10巻を読破すると約4,000ページ、Kindle版なら約5,000円で全巻揃えられます。

どこまで読むべきか?おすすめの区切り

全10巻を読破するのは時間がかかるため、目的に応じた区切りを設定するのがおすすめです。「赤毛のアンを知りたい」なら第1巻だけでも十分。アンの魅力と作品の世界観は1巻で把握できます。「アンの成長を見届けたい」なら第1〜3巻まで。大学卒業・ギルバートとの婚約まで読むと、青春時代の完結を見届けられます。「アンの人生を追いかけたい」なら第1〜6巻まで。結婚・出産・子育てまで読むと、アンの人生の主要部分をカバーできます。「シリーズを完全制覇したい」なら全10巻。数ヶ月かけてじっくり読む覚悟で挑みましょう。

読む順番は発行順がベスト

赤毛のアンシリーズは、発行順に読むことを強くおすすめします。各巻は独立しているわけではなく、前巻の出来事を踏まえて物語が進行します。特に第1〜3巻はアンの成長が連続しているため、順番を飛ばすと人物関係や背景がわからなくなります。「第8巻が傑作と聞いたから」といきなり第8巻から読むと、登場人物への愛着がないまま読むことになり、感動が半減します。急いで読む必要はありません。第1巻から順に、自分のペースで読み進めてください。シリーズを通して読むことで、キャラクターへの愛着が深まり、より豊かな読書体験ができます。

Kindle・Audibleで赤毛のアンを読む方法

忙しい現代人にとって、電子書籍やオーディオブックは読書の強い味方です。赤毛のアンをKindleやAudibleで楽しむ方法を紹介します。

Kindle版赤毛のアンの選び方

Kindleストアには複数の赤毛のアン翻訳版が並んでおり、価格も様々です。村岡花子訳(新潮文庫)は1冊約500円で、シリーズ全巻をKindleで購入可能。松本侑子訳(集英社文庫)も電子化されており、約700円で購入できます。注意点として、著作権切れの無料版も存在しますが、これらは翻訳の質にばらつきがあります。信頼できる出版社の正規版を選びましょう。Kindle Unlimitedでは赤毛のアンの関連書籍が読み放題になっていることもありますが、本編は対象外のことが多いです。まずは第1巻をKindleで購入し、読みやすさを確認してからシリーズを揃えるのがおすすめです。

Audibleで聴く赤毛のアン

Audibleでは、赤毛のアンのオーディオブック版を聴くことができます。プロのナレーターによる朗読は、活字とは異なる味わいがあります。特に自然描写や感情表現は、声で聴くことで情景がより鮮やかに浮かびます。通勤時間、家事の合間、就寝前など、手と目が使えない時間を読書時間に変えられるのがAudibleの魅力。第1巻は約10〜12時間の朗読で、往復1時間の通勤なら約2週間で聴き終わる計算です。月額1,500円の聴き放題プランに赤毛のアンが含まれていることもあるため、まずは無料体験で確認してみてください。

紙の本と電子書籍の使い分け

赤毛のアンを読む際、紙の本と電子書籍にはそれぞれメリットがあります。紙の本は、美しい装丁を手に取る喜び、本棚に並べるコレクションとしての楽しみがあります。特に赤毛のアンは装丁に凝った版が多く、インテリアとしても映えます。一方、電子書籍は持ち運びの便利さが魅力。シリーズ10巻を持ち歩くのは不可能ですが、Kindleなら全巻がスマホ1台に収まります。おすすめはハイブリッド方式。普段はKindleで読み、気に入った巻は紙の本を買い直して本棚に飾る。コストを抑えながら、所有する喜びも味わえます。

青空文庫で無料で読む方法

赤毛のアンの原作は1908年発表のため、すでに著作権が切れています。そのため、英語の原文は無料で読むことができます。日本語訳については、翻訳者の著作権があるため、村岡訳や松本訳などは有料です。ただし、古い翻訳の中には著作権が切れたものもあり、青空文庫で無料公開されているケースがあります。品質にばらつきがあるため、初読には正規の翻訳版をおすすめしますが、「まず試し読みしたい」という人は青空文庫を活用するのも一つの手です。スマホの青空文庫アプリを使えば、無料で赤毛のアンの世界に触れることができます。

赤毛のアン関連書籍・ガイドブック

赤毛のアン本編を読んだ後は、関連書籍でさらに作品世界を深掘りするのもおすすめです。ガイドブック、解説書、ファンブックなど、様々な関連書籍が出版されています。

プリンスエドワード島ガイドブック

赤毛のアンの舞台であるカナダ・プリンスエドワード島への旅行を計画するなら、ガイドブックは必携です。「赤毛のアンの島へ」(JTBパブリッシング)などの専門ガイドには、グリーン・ゲイブルズのモデルとなった場所、作中に登場する風景の実際の場所などが紹介されています。旅行の予定がなくても、写真を眺めるだけで物語の世界観を視覚的に楽しめます。プリンスエドワード島は日本から約20時間かかる遠い場所ですが、一生に一度は訪れたい聖地として多くのファンを引きつけています。ガイドブックを片手に物語を再読すると、風景描写がより鮮明にイメージできます。

村岡花子の評伝・関連書籍

NHK朝ドラ「花子とアン」をきっかけに、翻訳者・村岡花子への関心も高まりました。「アンのゆりかご」(村岡恵理著)は、孫娘が祖母の生涯を描いた評伝で、赤毛のアンがどのように日本に紹介されたかがわかります。村岡花子がなぜこの作品に魅せられ、戦中戦後の困難な時代にどのように翻訳を続けたか。その背景を知ると、翻訳への敬意が深まります。また、「花子とアン」関連本も多数出版されており、ドラマを楽しんだ人にはおすすめです。翻訳者の人生と作品を合わせて読むことで、赤毛のアンへの愛着がより深まります。

モンゴメリの日記・書簡集

作者L.M.モンゴメリは、生涯にわたって詳細な日記を残しました。日本語訳された日記・書簡集を読むと、作品の創作背景や著者の人生がわかります。赤毛のアンの明るいイメージとは裏腹に、モンゴメリ自身は鬱病に苦しみ、最期は自ら命を絶ったとも言われています。その苦悩と、それでも書き続けた創作への情熱を知ると、作品への見方が変わるかもしれません。「モンゴメリ日記」(新潮社)などが翻訳出版されており、赤毛のアンを深く読み込みたいファンにおすすめです。作品と作者の人生を重ね合わせて読むことで、より立体的な理解が得られます。

赤毛のアン料理・手芸関連本

赤毛のアンには、料理や手芸の描写が多く登場します。それらを実際に再現するためのレシピ本や手芸本も人気があります。「赤毛のアンのお菓子ブック」「赤毛のアンの手作りブック」など、作品の世界観を日常に取り入れるためのガイドが多数出版されています。アンが焼いたケーキを実際に作ってみる、マリラが編んだような手編みに挑戦する。そんな追体験を通じて、作品への愛着がさらに深まります。子供と一緒に料理や手芸を楽しみながら、赤毛のアンの世界を共有するのもおすすめです。物語を読むだけでなく、生活の中に作品を取り入れる楽しみ方です。

赤毛のアンを読む際の疑問Q&A

赤毛のアンを読み始める前に気になる疑問をQ&A形式でまとめました。初心者がつまずきやすいポイントを解消します。

Q1:子供向け?大人が読んでも楽しめる?

大人でも十分楽しめます。むしろ、人生経験を積んだ大人だからこそ共感できる場面が多いです。マシューとマリラの老いと愛情、アンの成長過程での挫折と希望、人間関係の機微。これらは子供時代には気づかなかった深みがあります。「児童文学」というカテゴリに惑わされず、大人の読書として手に取ってください。実際に、大人になってから再読して「こんなに深い作品だったのか」と感動する人が多いです。仕事に疲れた時、人生に迷った時に読むと、アンの前向きな姿勢に励まされます。

Q2:アニメと原作、どちらを先に見るべき?

どちらでも構いません。1979年放送の高畑勲監督版アニメは、原作に忠実な名作として評価されています。アニメを先に見てからの原作読書は、キャラクターの顔や声がイメージしやすくなるメリットがあります。逆に、原作を先に読むと、自分のイメージとアニメの違いを楽しめます。おすすめは原作→アニメの順。活字から想像力を働かせて物語を楽しみ、その後にアニメで映像化されたアンに出会う。二つの異なる体験ができます。アニメは全50話とボリュームがあるため、まずは原作第1巻から始めるのが効率的です。

Q3:翻訳によって印象は変わる?

かなり変わります。同じ原文でも、翻訳者によって日本語の表現が異なります。例えば、アンの有名なセリフ「想像の余地があるって素敵」も、翻訳によってニュアンスが微妙に異なります。村岡訳は詩的で美しい日本語、松本訳は原文に忠実で注釈付き、という違いがあります。一つの翻訳で満足せず、興味があれば複数の翻訳を読み比べてみてください。翻訳という作業の奥深さ、日本語の豊かさを実感できます。ただし、最初の1冊は村岡訳がおすすめ。最も多くの日本人に愛されてきた翻訳で、「赤毛のアン」のスタンダードを体験してください。

Q4:全10巻読破にどれくらいかかる?

全10巻は合計約4,000ページ。読むペースにもよりますが、1日30分の読書で約3〜4ヶ月かかります。「長い」と感じるかもしれませんが、急ぐ必要はありません。アンの成長を見守るように、ゆっくりと読み進めてください。まずは第1巻(約350ページ)を読んで、続きを読みたいと思ったら2巻へ。無理に全巻読破を目指さず、楽しめるところまで読むというスタンスでOKです。Kindleなら進捗率が表示されるため、「あと何%」とモチベーションを保ちやすいです。読書は楽しむもの。義務感で読むと魅力が半減します。

赤毛のアンをもっと楽しむためのヒント

せっかく赤毛のアンを読むなら、最大限に楽しみたいものです。より深く作品世界に浸るためのヒントを紹介します。

季節に合わせて読む

赤毛のアンには四季折々の自然描写が豊かに描かれています。春の花、夏の海、秋の紅葉、冬の雪景色。作中の季節に合わせて読むと、描写がより鮮やかに感じられます。例えば、桜の咲く春に第1巻を読み始めると、アンがグリーン・ゲイブルズに到着する春の情景が現実の季節と重なります。夏にはピクニックや海水浴のシーン、秋には収穫祭、冬にはクリスマス。1年かけてゆっくり読むことで、自分の生活と物語がリンクする楽しみ方ができます。日本とカナダでは季節感が異なる部分もありますが、自然を愛でる心は共通しています。

お気に入りのシーンを書き写す

赤毛のアンには心に残る名文がたくさんあります。特に気に入ったフレーズや文章を手書きで書き写すと、言葉がより深く心に刻まれます。「明日は、まだ何の失敗もしていない新しい日」「想像力のない人生なんて考えられない」など、アンの言葉は人生の指針になるものばかり。ノートに書き写してコレクションしたり、SNSで共有したりする楽しみ方もあります。Kindleならハイライト機能で気に入った箇所をマークし、後からまとめて見返すこともできます。物語を読むだけでなく、言葉を味わい、自分のものにする読書を心がけてみてください。

読書会やSNSで感想を共有する

赤毛のアンは世代を超えて愛される作品のため、読者同士で感想を共有する楽しみがあります。読書会に参加したり、SNSで感想を投稿したりすることで、一人では気づかなかった視点に出会えます。TwitterやInstagramでは「#赤毛のアン」のハッシュタグで多くの投稿が見つかります。同じ場面でも人によって感想が異なり、「そういう見方もあるのか」と発見があります。また、読書の感想をアウトプットすることで、作品への理解が深まり、記憶にも残りやすくなります。一人で読むのも良いですが、誰かと共有することで読書体験がより豊かになります。

プリンスエドワード島への旅を計画する

赤毛のアンを読んで心を動かされたら、聖地巡礼を計画してみませんか。カナダ・プリンスエドワード島には、グリーン・ゲイブルズのモデルとなった家が保存されており、世界中からファンが訪れています。「恋人の小径」「お化けの森」「輝く湖水」など、作中に登場する名所も実在します。日本から遠いため気軽には行けませんが、「いつか行く」という目標があると、読書のモチベーションにもなります。旅行までの間は、ガイドブックや映像で予習しておくのもおすすめ。物語の舞台を実際に歩く体験は、一生の思い出になるはずです。

赤毛のアンの名言・心に響くフレーズ集

赤毛のアンには、時代を超えて人々の心に響く名言が数多く登場します。アンの前向きな言葉、人生の真理を突く表現は、現代を生きる私たちにも深い示唆を与えてくれます。ここでは作品中の名言とその背景を紹介します。

「明日はまだ何の失敗もしていない新しい日」

赤毛のアンで最も有名な名言の一つが、この「明日はまだ何の失敗もしていない新しい日」です。アンが失敗をして落ち込んだ時、マリラを慰めるように語るこの言葉は、失敗を恐れず前を向く大切さを教えてくれます。私たちは失敗すると、過去を悔やみ、自分を責めがちです。しかしアンは、過去の失敗は過去のものであり、明日という新しいキャンバスには何も描かれていないと考えます。この考え方は現代のポジティブ心理学にも通じるものがあり、自己啓発本に引用されることも多い名言です。仕事や人間関係で失敗した時、この言葉を思い出してみてください。

「想像力のない人生なんて考えられない」

アンの最大の特徴である「想像力」を象徴する名言です。孤児院で育ったアンは、辛い現実から逃れるために想像の世界に没頭しました。その習慣は、グリーン・ゲイブルズに来てからも続きます。普通の小道を「恋人の小径」と名付け、池を「輝く湖水」と呼ぶアンの想像力は、周囲の大人を困惑させることもありました。しかし、想像力こそがアンを支え、彼女の人生を豊かにしたのです。現代社会では効率や合理性が重視されがちですが、想像力は創造性の源であり、問題解決にも欠かせない能力です。アンの言葉は、想像力を大切にすることの価値を再認識させてくれます。

「真の友情は静かに育つ」

アンと親友ダイアナの友情は、赤毛のアンの大きな魅力の一つです。二人は出会ってすぐに意気投合し、「永遠の友情」を誓い合います。しかし、真の友情は派手な誓いではなく、日々の積み重ねの中で育まれるものです。喧嘩や誤解を乗り越え、互いの成長を見守り、必要な時にそばにいる。アンとダイアナの関係は、SNS時代の表面的なつながりとは対照的な、本物の友情の姿を示しています。友人関係に悩む若い読者にとって、二人の友情は理想的なモデルとなるでしょう。大人になってからも変わらない友情の価値を、この作品は教えてくれます。

「人生には曲がり角がある」

アンが人生の転機を迎えた時に語る言葉です。大学進学を諦め、マリラのそばに残る決断をした時、アンは「曲がり角の先に何があるかはわからないけれど、きっと素晴らしいものがある」と語ります。人生は思い通りにいかないことの連続です。計画していた道が閉ざされることもあります。しかし、曲がり角は終わりではなく、新たな始まりです。アンのように、見えない先を信じて一歩を踏み出す勇気を持ちたいものです。この名言は、人生の選択に迷う時、転職や結婚などの大きな決断を前にした時に、心の支えになってくれるでしょう。

「自分の居場所は自分で作る」

孤児として引き取られたアンは、最初はグリーン・ゲイブルズで「よそ者」でした。マリラは男の子を期待していたのに、来たのは赤毛の女の子。アンは自分が望まれていないことを敏感に感じ取ります。しかし、アンは自ら働きかけ、愛情を示し、努力を重ねて、グリーン・ゲイブルズを自分の居場所に変えていきました。与えられるのを待つのではなく、自分から動く。この姿勢は、新しい環境に飛び込む時、職場や学校で居場所を見つけようとする時に参考になります。居場所は最初からあるものではなく、自分で作り上げていくものだということを、アンの物語は教えてくれます。

まとめ|赤毛のアンで心豊かな読書体験を

赤毛のアンは、100年以上前に書かれながら今も世界中で愛される名作です。どの翻訳を選ぶか、どこまで読むか、自分に合ったスタイルで楽しんでください。

この記事のポイント

  • 初めて読むなら村岡花子訳(新潮文庫)がおすすめ
  • 原文に忠実な完訳を求めるなら松本侑子訳(集英社文庫)
  • シリーズは全10巻、まずは第1〜3巻から始めよう
  • Kindle版なら1冊約500円から購入可能
  • Audibleなら通勤時間に「聴く」読書もできる
  • 大人が読んでも十分楽しめる、人生の指針になる作品
  • 関連書籍やガイドブックで作品世界をさらに深掘り

今すぐ始めるなら、Kindleで村岡花子訳の第1巻をダウンロードしてみましょう。約500円で、世界中で愛される物語の世界に飛び込めます。アンの前向きな生き方に触れることで、日常が少し輝いて見えるようになるはずです。

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この記事を書いた人

このブログでは、読書のやり方や、読書をサポートしてくれるガジェットやアプリ、サブスクサービス、習慣化のコツを紹介しています。
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