おすすめのエッセイ20選|忙しい大人が隙間時間で読める珠玉の名作を厳選

おすすめのエッセイ20選

「小説は長くて読み切れない」「でも何か読みたい」そんな悩みを抱えていませんか。

結論から言うと、エッセイこそ忙しい大人にぴったりのジャンルです。1編あたり5〜10分で読み切れて、著者の人生観や知恵が凝縮されています。通勤電車の中、昼休みの15分、寝る前のひととき。そんな隙間時間を豊かにしてくれるのがエッセイの魅力です。

この記事でわかること

  • エッセイと小説の違い、エッセイを読むメリット
  • ジャンル別おすすめエッセイ20選の詳細レビュー
  • Kindle・Audibleで効率的にエッセイを楽しむ方法
  • 自分に合ったエッセイの選び方と読書習慣のコツ

月額980円のKindle Unlimitedなら、紹介するエッセイの多くが読み放題。年間約5,000円の書籍代を節約しながら、教養を深められます。まずは気になる1冊から始めてみましょう。

目次

エッセイとは?小説との違いと読むメリット

エッセイを読み始める前に、まずエッセイとはどんなジャンルなのかを理解しておきましょう。小説との違いを知ることで、エッセイならではの楽しみ方が見えてきます。結論として、エッセイは著者の実体験と本音が詰まった、最も「人間」を感じられるジャンルです。

エッセイの定義と特徴

エッセイとは、著者が自分の体験や考えを自由な形式で綴った散文のことです。フランス語の「essai(試み)」が語源で、16世紀のフランスの思想家モンテーニュが確立したジャンルとされています。日本では「随筆」とも呼ばれ、清少納言の「枕草子」や吉田兼好の「徒然草」が古典的な名作として知られています。エッセイの最大の特徴は形式の自由さにあります。小説のように起承転結のストーリーが必要なく、著者が感じたこと、考えたことをそのまま文章にできます。そのため、著者の人柄や価値観がダイレクトに伝わってくるのがエッセイの魅力です。1編あたりの長さも自由で、数ページで完結するものが多いため、忙しい人でも気軽に読めます。

小説との決定的な違い

小説とエッセイの最大の違いは「フィクションか実話か」という点です。小説は基本的に創作されたストーリーですが、エッセイは著者の実体験がベースになっています。そのため、エッセイには「これは本当にあった話なんだ」というリアリティがあり、著者への親近感が生まれやすいのです。また、小説は最後まで読まないとストーリーが完結しませんが、エッセイは1編ごとに完結しています。途中で読むのをやめても問題なく、好きなところから読み始められます。さらに、小説は登場人物に感情移入しますが、エッセイは著者自身に感情移入します。「この人はこう考えるんだ」「こんな経験をしたんだ」と、著者の人生を追体験できるのがエッセイの醍醐味です。

エッセイを読む5つのメリット

エッセイを読むことには、小説にはない独自のメリットがあります。第一に、短時間で読み切れること。1編5〜10分で完結するため、通勤時間や待ち時間に最適です。第二に、著者の人生観を学べること。成功者や文化人の考え方に触れることで、自分の視野が広がります。第三に、語彙力と表現力が身につくこと。エッセイストは言葉のプロであり、彼らの文章に触れることで自然と日本語力が向上します。第四に、ストレス解消になること。ユーモアのあるエッセイは読むだけで気分転換になります。第五に、話のネタが増えること。エッセイで得た知識や考え方は、会話の中で自然に活かせます。

どんな人にエッセイがおすすめか

エッセイは特に以下のような人におすすめです。「小説を読む時間がない」という忙しいビジネスパーソン。エッセイなら1編10分で完結するため、隙間時間を有効活用できます。「難しい本は苦手」という読書初心者。エッセイは著者の語りかけるような文体が多く、読みやすいものがほとんどです。「新しい視点がほしい」という向上心のある人。様々な分野の著者のエッセイを読むことで、多角的な視点が身につきます。「笑いたい、癒されたい」という人。ユーモアエッセイや癒し系エッセイは、疲れた心を軽くしてくれます。まずは自分の興味のあるジャンルから始めてみましょう。

エッセイの歴史と日本での発展

エッセイの歴史は古く、日本では平安時代の「枕草子」がその原点とされています。清少納言が宮中での日常や季節の移ろいを綴った作品は、約1000年前に書かれたにもかかわらず、現代人が読んでも共感できる普遍性を持っています。近代以降、夏目漱石、芥川龍之介、太宰治など多くの文豪がエッセイを残しました。現代では、向田邦子、阿川佐和子、林真理子、村上春樹など、各時代を代表するエッセイストが活躍しています。日本人は「日常の中に美を見出す」感性に優れており、それがエッセイという形式と相性が良いのかもしれません。書店のエッセイコーナーには常に新作が並び、このジャンルの根強い人気がうかがえます。

笑えるユーモアエッセイおすすめ5選

まずは読んで笑える、気軽に楽しめるユーモアエッセイを紹介します。疲れた時、気分転換したい時に最適なジャンルです。電車の中で読むと思わず吹き出してしまうこともあるので、場所を選んで読むことをおすすめします。笑いながら著者の人間性に触れられる、エッセイならではの楽しさを味わってください。

さくらももこ『もものかんづめ』

集英社
¥429 (2026/01/26 13:16時点 | Amazon調べ)

「ちびまる子ちゃん」の作者・さくらももこによるエッセイ集です。累計発行部数250万部を超えるベストセラーで、エッセイ入門としても最適な1冊。幼少期の思い出や日常のちょっとした出来事を、独特のユーモアと自虐を交えて描いています。特に「まるちゃん」のキャラクターそのままの語り口が魅力で、漫画のファンなら思わずニヤリとしてしまう場面も多数。1編が短く、3〜5分で読み切れるため、通勤時間にぴったりです。続編の「さるのこしかけ」「たいのおかしら」と合わせて読むと、さくらワールドをより深く楽しめます。Kindle版もあり、電子書籍で気軽に読めるのも嬉しいポイントです。

原田宗典『スバラ式世界』

独特の言語センスで知られる原田宗典の代表的エッセイ集です。日常の些細な出来事を、誰も思いつかないような角度から切り取り、笑いに変える天才的な文章力が光ります。「なぜこんな発想ができるのか」と感心しながらも、気づけば声を出して笑ってしまう。そんな体験ができる1冊です。特に言葉遊びや造語のセンスが秀逸で、読後は自分の語彙力も刺激されます。1990年代に発表された作品ですが、今読んでも古さを感じさせない普遍的なユーモアがあります。価格は文庫版で約600円とコスパも抜群。笑いを求める人にぜひ手に取ってほしい作品です。

三浦しをん『シュミじゃないんだ』

「舟を編む」「まほろ駅前多田便利軒」で知られる三浦しをんのエッセイ集です。趣味と言うには本気すぎる、でも仕事ではない。そんな「シュミじゃない何か」に没頭する著者の姿が面白おかしく描かれています。BL(ボーイズラブ)への愛を堂々と語る姿は清々しく、読者を選ばない懐の深さがあります。小説家ならではの観察眼と表現力で、日常の何気ない場面も爆笑エピソードに変換。「自分の好きなものを好きと言っていいんだ」と勇気をもらえる1冊でもあります。三浦しをんのエッセイは他にも多数あり、気に入ったら「しをんのしおり」「悶絶スパイラル」もおすすめです。

群ようこ『かもめ食堂』

著:群ようこ
¥621 (2026/01/24 17:15時点 | Amazon調べ)

映画化もされた「かもめ食堂」の原作者・群ようこのエッセイです。ただし、こちらは小説ではなく、著者自身の日常を綴ったエッセイ集。淡々とした語り口の中にユーモアが光り、読んでいると心がほっこりします。特に食べ物に関するエッセイが秀逸で、読んでいるとお腹が空いてくること間違いなし。「こういう何気ない日常を楽しめる人になりたい」と思わせてくれる、穏やかな笑いのある作品です。Kindle Unlimited対象の作品も多く、月額980円で群ようこ作品を読み漁ることも可能。まずは1冊試してみて、気に入ったら他の作品にも手を伸ばしてみてください。

東海林さだお『丸かじりシリーズ』

漫画家・東海林さだおによる食エッセイの金字塔です。「タコの丸かじり」「ブタの丸かじり」など、シリーズ累計100万部を超える人気作。食べ物を題材にしながら、人生や社会を独自の視点で切り取ります。「なぜ人はラーメンのスープを最後まで飲みたくなるのか」といった、誰もが感じるけど言語化できなかったことを、絶妙な表現で言い当ててくれます。イラストも著者自身が描いており、味のある絵と文章のコンビネーションが楽しめます。1編が短いので、食事の待ち時間に読むのにもぴったり。1冊約700円で、何十編ものエッセイが楽しめるコスパの良さも魅力です。

人生の教訓が学べる名エッセイ5選

次に紹介するのは、読むと人生観が変わるような深い教訓を含むエッセイです。著者の経験から紡ぎ出された言葉は、自己啓発書にはない説得力があります。「もっと早く読んでおけばよかった」と思える、人生の先輩からのアドバイス集として活用してください。

吉本隆明『ほんとうの考え・うその考え』

思想家・吉本隆明が「考えるとはどういうことか」を平易な言葉で語ったエッセイ集です。難解な印象のある著者ですが、このエッセイは驚くほど読みやすい。「常識を疑え」という安易なメッセージではなく、「自分の頭で考えることの難しさと大切さ」を丁寧に説いています。ビジネスパーソンにとっては、思考力を鍛えるトレーニング本としても活用できます。1編あたり10分程度で読めますが、内容は深く、何度も読み返したくなる密度の濃さ。価格は約800円ですが、一生使える「考える力」の基礎が身につくと思えば、投資対効果は抜群です。

須賀敦子『ヴェネツィアの宿』

イタリア文学者・須賀敦子の珠玉のエッセイ集です。イタリアでの生活、夫との日々、読書体験などが、透明感のある美しい日本語で綴られています。派手なドラマはありませんが、静かに心に染み入る文章は「日本語ってこんなに美しかったんだ」と再認識させてくれます。特に「本を読むこと」についての考察は、読書家なら深く共感できるはず。言葉を大切にする姿勢、丁寧に生きることの美しさを教えてくれる1冊です。夜、静かな時間に読むのがおすすめ。Kindle版も発売中で、いつでもどこでも須賀敦子の世界に浸れます。

河合隼雄『こころの処方箋』

新潮社
¥584 (2026/01/26 13:16時点 | Amazon調べ)

臨床心理学者・河合隼雄が人間の心について語ったエッセイ集です。累計発行部数100万部を超えるロングセラーで、多くの人の心を救ってきた1冊。「人の心はわからない」「100%正しいことは役に立たない」など、常識を覆すような言葉の数々が、かえって心を軽くしてくれます。心理学の専門書ではなく、あくまでエッセイとして読みやすい文体で書かれているため、専門知識がなくても問題ありません。人間関係に悩んでいる時、自分を責めてしまう時に読むと、ふっと肩の力が抜けます。1編が短く、5分程度で読めるため、お守りのように持ち歩いて、必要な時に開くのもおすすめです。

外山滋比古『思考の整理学』

英文学者・外山滋比古による知的生産のエッセイです。1986年の発売以来、累計270万部を突破した超ロングセラー。「朝飯前」「見つめる鍋は煮えない」など、独自の言葉で思考法を解説しています。特に「寝かせる」ことの重要性を説いた章は、アイデア仕事をする人に必読の内容。無理に考えるのではなく、時間をおくことで思考が整理されるというメッセージは、焦りがちな現代人に響きます。大学生の課題図書としても人気がありますが、社会人になってから読むとまた違った発見があります。文庫版で約500円という価格も魅力で、投資対効果は最高レベルです。

五木寛之『大河の一滴』

作家・五木寛之が人生の意味について綴ったエッセイです。累計300万部を超えるベストセラーで、多くの読者の人生観を変えてきました。「人生はつらいものだ」という前提から出発し、それでもなお生きる意味を見出していく姿勢が描かれています。安易なポジティブ思考ではなく、苦しみを認めた上での生き方を提示してくれるため、本当に辛い時に読むと心に響きます。仏教的な死生観がベースにあり、「いつか死ぬ」という事実を受け入れた上で、どう生きるかを考えさせてくれます。人生の節目、転機を迎えた時にぜひ手に取ってほしい1冊。Audible版もあり、著者自身の朗読で聴くこともできます。

女性作家のおすすめエッセイ5選

女性作家ならではの繊細な感性と鋭い観察眼が光るエッセイを紹介します。日常の何気ない場面を独自の視点で切り取り、共感と発見を与えてくれる作品ばかりです。男性が読んでも十分楽しめる、普遍的な魅力を持つ作品を厳選しました。

向田邦子『父の詫び状』

文藝春秋
¥519 (2026/01/26 13:16時点 | Amazon調べ)

昭和を代表する脚本家・向田邦子のエッセイの最高傑作です。厳格だった父、家族との思い出が、端正で美しい日本語で綴られています。派手な出来事はありませんが、何気ない日常の描写が胸に迫ります。特に父との関係を描いた表題作は、読む人の年齢や立場によって感じ方が変わる奥深さがあります。若い頃に読んだ人も、親になってから読み返すと新たな発見があるはず。1981年の発売以来、40年以上読み継がれているロングセラーです。エッセイを書く人にとってはお手本のような文章で、「こんな文章が書けたら」と憧れる人も多い作品。日本語の美しさを再確認したい人にもおすすめです。

阿川佐和子『聞く力』

著:阿川 佐和子
¥880 (2026/01/26 13:16時点 | Amazon調べ)

インタビューの名手・阿川佐和子が「聞く」ことについて語ったエッセイです。累計発行部数200万部を超える大ベストセラーで、ビジネス書としても読まれています。長年の取材経験から得た「人の話を聞くコツ」が、具体的なエピソードと共に語られます。「相槌を打ちすぎない」「沈黙を恐れない」など、実践的なアドバイスが満載。コミュニケーションに苦手意識がある人、営業職やマネージャーなど人と接する仕事の人に特におすすめです。エッセイとして読んでも面白く、実用書として活用することもできる一石二鳥の1冊。価格は約800円で、コミュニケーションセミナー1回分の価値があります。

林真理子『野心のすすめ』

講談社
¥935 (2026/01/26 13:16時点 | Amazon調べ)

直木賞作家・林真理子が「野心」をテーマに語ったエッセイです。「野心を持つことは恥ずかしいことではない」という明快なメッセージが、著者自身の経験と共に語られます。「私はこうして成功した」という自慢話ではなく、失敗や挫折も含めた赤裸々な告白が読者の心を掴みます。特に女性読者からの支持が厚く、「自分ももっと頑張っていいんだ」と背中を押してくれる1冊。もちろん男性が読んでも刺激を受ける内容で、キャリアに悩んでいる人、現状を変えたい人におすすめです。林真理子のエッセイは他にも多数あり、気に入ったら「美女入門」シリーズなども楽しめます。

角田光代『今日もお疲れさまでした』

「八日目の蝉」「対岸の彼女」で知られる角田光代の日常エッセイです。仕事、恋愛、友人関係、お酒、旅など、働く女性なら誰もが共感するテーマが満載。特に「頑張りすぎない」ことの大切さを教えてくれるエッセイは、疲れた時に読むと心が軽くなります。小説家ならではの言葉選びが美しく、何気ない日常も角田光代が書くと特別な輝きを帯びます。1編が短く、寝る前のリラックスタイムに読むのにぴったり。Kindle Unlimitedで読める作品も多いため、月額980円で角田光代のエッセイを存分に楽しめます。

山内マリコ『ここは退屈迎えに来て』

映画化もされた同名小説の著者・山内マリコのエッセイ集です。地方出身者特有の感覚、東京へのコンプレックス、女性として生きることの息苦しさなどが鋭い言葉で綴られています。共感できる人にはとことん響く、刺さる人には深く刺さるタイプのエッセイ。「ああ、この気持ちをわかってくれる人がいた」と思える瞬間があるはずです。特に地方から東京に出てきた人、30代前後の女性には強くおすすめ。男性が読んでも、女性の本音を知る貴重な機会になります。現代を生きる女性のリアルな声として、社会を理解するためにも読む価値があります。

文豪・文化人のおすすめ名エッセイ5選

日本文学史に名を残す文豪や文化人のエッセイを紹介します。時代を超えて読み継がれる名作には、普遍的な人間の真理が描かれています。古典だからといって難しいわけではなく、現代人の心にも響く言葉の数々に出会えます。

夏目漱石『草枕』冒頭と私の個人主義

「智に働けば角が立つ。情に棹させば流される」という有名な一節で始まる『草枕』は、小説でありながらエッセイ的な味わいを持つ作品です。一方、『私の個人主義』は漱石が学習院で行った講演をまとめたもので、自己本位の生き方について語っています。「自分の個性を発揮するためには、他人の個性も認めなければならない」というメッセージは、100年以上前のものとは思えない普遍性があります。漱石の文章は難解なイメージがありますが、このエッセイは比較的読みやすく、漱石入門としてもおすすめ。青空文庫で無料で読めるため、まずは気軽に試してみてください。

芥川龍之介『侏儒の言葉』

「羅生門」「鼻」で知られる芥川龍之介によるアフォリズム(警句)集です。人生、芸術、政治、道徳など様々なテーマについて、短い言葉で鋭く切り込むスタイルが特徴。「人生は地獄よりも地獄的である」「恋愛は詩人を詩人ならざるものにし、凡人を詩人たらしめる」など、一度読んだら忘れられない言葉の数々。1編が非常に短いため、隙間時間に少しずつ読み進められます。芥川の鬱屈した内面が垣間見える作品でもあり、彼の小説をより深く理解するための手がかりにもなります。青空文庫で無料公開されており、スマホでいつでも読めます。

太宰治『人間失格』周辺エッセイ

『人間失格』で知られる太宰治ですが、エッセイ「如是我聞」「津軽」なども必読です。特に「津軽」は、故郷・津軽を旅しながら自分のルーツを探る紀行エッセイで、太宰の人間性がよく表れています。また、「如是我聞」は志賀直哉を激しく批判した問題作として知られ、太宰の激しい気性が窺えます。暗いイメージのある太宰ですが、エッセイにはユーモラスな部分も多く、「こんな人だったんだ」と意外な発見があるはずです。太宰の小説が好きな人は、エッセイを読むことでより深く作品世界を理解できます。青空文庫で無料で読める作品が多いのも魅力です。

寺田寅彦『柿の種』

物理学者にして随筆家の寺田寅彦による科学エッセイ集です。「天災は忘れた頃にやってくる」という有名な言葉を残した人物で、科学者の目で日常を観察する独自のスタイルが特徴。電車の中の人間観察、金平糖の形ができる理由など、何気ない題材を科学的かつ文学的に考察します。理系と文系の融合とも言える内容で、どちらの素養を持つ人にも新鮮な発見があるはず。1編が短く、読みやすい文体なので、科学に苦手意識がある人でも問題ありません。約100年前に書かれた作品ですが、古さを感じさせない普遍的な面白さがあります。

白洲正子『いまなぜ青山二郎なのか』

随筆家・白洲正子が、骨董の達人・青山二郎について綴ったエッセイ集です。「本物を見る目」とは何か、「美とは何か」という根源的な問いに、著者自身の審美眼を通して迫ります。骨董や美術に興味がなくても、白洲正子の凛とした文体に触れるだけで背筋が伸びる思いがします。「雑なもの」「偽物」を見抜く力を養いたい人、本質を見極める目を持ちたい人におすすめ。白洲正子のエッセイは他にも多数あり、「お能」「西国巡礼」など日本文化について書かれた作品も名作揃いです。日本人として知っておきたい美意識が学べる、大人の教養書としての価値もあります。

Kindle・Audibleでエッセイを楽しむ方法

忙しい現代人にとって、電子書籍やオーディオブックは読書の強い味方です。エッセイというジャンルは特にこれらのサービスと相性が良く、効率的に楽しむことができます。具体的な活用法を紹介します。

Kindle Unlimitedでエッセイ読み放題

月額980円でKindle Unlimitedに加入すると、対象のエッセイが読み放題になります。この記事で紹介した作品の中にも、Kindle Unlimited対象のものが多数あります。特に群ようこ、角田光代、三浦しをんなど人気作家のエッセイが読み放題に含まれていることが多いです。仮に月に2冊のエッセイを読むとすると、書籍代は約1,400円〜1,600円。Kindle Unlimitedなら年間約7,000円お得になる計算です。30日間の無料体験もあるため、まずは試してみて自分に合うか確認することをおすすめします。スマホアプリで読めるため、専用端末がなくても大丈夫です。

Audibleでエッセイを「聴く」

月額1,500円のAudibleでは、エッセイを「聴く」ことができます。通勤中、家事をしながら、運動中など、手と目が使えない時間を読書時間に変えられます。エッセイは著者の語りかけるような文体が多いため、朗読との相性が抜群。まるで著者が直接話しかけてくれているような感覚で楽しめます。この記事で紹介した中では、五木寛之『大河の一滴』などがAudible対応しています。特におすすめなのは、著者本人が朗読している作品。活字では伝わらない声のニュアンスや間(ま)が、エッセイの魅力をさらに引き立てます。30日間の無料体験があるため、まずは1冊試してみてください。

スマホでエッセイを読む習慣づくり

Kindleアプリをスマホに入れておけば、いつでもどこでもエッセイを読めます。おすすめの習慣は「SNSを開く前にKindleを開く」こと。電車に乗った瞬間、待ち時間が発生した瞬間、反射的にSNSを開いてしまう習慣を、読書に置き換えるのです。1編5〜10分で読めるエッセイなら、この隙間時間を十分活用できます。月に20回×5分=100分の読書時間が確保でき、月2〜3冊のエッセイを読破できる計算になります。Kindleアプリの「読書の目標」機能を使えば、1日の読書時間を記録・可視化できるため、モチベーション維持にも役立ちます。

青空文庫で無料でエッセイを読む

著作権が切れた作品を無料で読める青空文庫も、エッセイ読書に活用できます。夏目漱石、芥川龍之介、太宰治、寺田寅彦など、文豪のエッセイが無料で読み放題。スマホの青空文庫アプリを使えば、電子書籍のように快適に読めます。特におすすめなのは、まず青空文庫で文豪のエッセイを試し、気に入った著者の作品を書籍で購入するという方法。初期費用ゼロでエッセイの世界に入れるため、読書初心者にもおすすめです。寺田寅彦『柿の種』、芥川龍之介『侏儒の言葉』などは特に読みやすく、入門に最適です。

自分に合ったエッセイの選び方

エッセイは数が多く、何から読めばいいかわからないという人も多いでしょう。ここでは、自分に合ったエッセイを見つけるための具体的な方法を紹介します。無駄な買い物を避け、確実に楽しめる1冊に出会うためのガイドです。

まずは好きな分野から選ぶ

エッセイ選びで最も確実な方法は、自分が興味のある分野の著者を選ぶことです。食べ物が好きなら東海林さだお、旅が好きなら沢木耕太郎、音楽が好きなら村上春樹。著者自身がその分野を愛しているため、読んでいて楽しくないわけがありません。また、自分の職業や立場に近い著者を選ぶのも有効です。働く女性なら角田光代や山内マリコ、経営者なら松下幸之助や稲盛和夫のエッセイがおすすめ。共感できるポイントが多いため、すんなり読み進められます。まずは自分の「好き」や「共感できる」を軸に選んでみましょう。

書店でのエッセイの探し方

書店でエッセイを探す際のコツを紹介します。まず、エッセイコーナーは「文庫」と「単行本」で場所が異なることが多いので注意。文庫コーナーには定番のロングセラーが、単行本コーナーには新刊が並んでいます。次に、冒頭の1編だけ立ち読みしてみましょう。エッセイは最初の1編で著者との相性がわかります。「この人の文章、好きだな」と思えたら購入、違和感があれば別の本を探します。また、書店員のPOPやおすすめコーナーも参考になります。プロの目で選ばれた作品は外れが少なく、新しい出会いのきっかけになります。

Amazonレビューの読み方

ネットでエッセイを選ぶ際は、Amazonレビューを参考にするのが効果的です。ただし、読み方にはコツがあります。まず、星5と星1のレビューは極端な意見が多いため、星3〜4のレビューを重点的に読みましょう。ここに最も客観的な評価が集まっています。次に、「○○な人におすすめ」「○○を期待している人には向かない」といった条件付きのレビューを探します。自分がその条件に当てはまるかどうかで、購入の判断ができます。また、発売日が古い本でもレビューが投稿され続けている作品は、時代を超えた名作である証拠です。

読書家のおすすめリストを活用する

自分で選ぶのが難しければ、読書家のおすすめリストを活用するのも手です。「○○(著名人)のおすすめ本」で検索すると、各界の著名人が推薦するエッセイが見つかります。特に作家や文化人のおすすめは信頼性が高く、良質なエッセイに出会える確率が上がります。また、「このエッセイが好きな人はこれも好き」というAmazonの関連商品機能も活用しましょう。1冊気に入った本があれば、そこから芋づる式に次の1冊が見つかります。読書は「縁」の部分も大きいので、偶然の出会いを楽しむ姿勢も大切です。

よくある質問:エッセイ初心者の疑問に回答

エッセイを読み始める前に気になる疑問をQ&A形式でまとめました。初心者がつまずきやすいポイントを解消して、安心してエッセイの世界に飛び込んでください。

Q1:エッセイは最初から順番に読むべき?

いいえ、どこから読んでも構いません。エッセイは1編ごとに独立しているため、目次を見て興味のあるタイトルから読み始められます。これが小説との大きな違いで、エッセイの手軽さの源です。むしろ、最初から順番に読むと途中で飽きてしまうこともあるため、気になるところからつまみ食いするのがおすすめ。全編読み終わった後に最初から読み直すと、また違った発見があることも多いです。エッセイは再読にも向いているジャンルなので、一度で全てを理解しようとせず、繰り返し読む前提で楽しんでください。

Q2:1冊読み終わるのにどれくらいかかる?

読む速度にもよりますが、一般的なエッセイ集(200〜300ページ)なら3〜5時間で読了できます。1日30分ずつ読むとすると、約1〜2週間で1冊読み終わる計算です。ただし、エッセイは一気読みする必要はありません。1編だけ読んで終わりにしてもいいし、気に入った編を何度も読み返してもいい。自分のペースで楽しめるのがエッセイの魅力です。「今日は疲れたから1編だけ」という読み方でも、月に2〜3冊は読破できます。読書のハードルを下げて、継続することを優先しましょう。

Q3:エッセイと随筆の違いは?

厳密な定義はありませんが、一般的に「エッセイ」は西洋由来、「随筆」は日本由来の言葉です。内容的にはほぼ同じで、著者が自由な形式で自分の考えや体験を綴った散文を指します。書店では同じコーナーに並んでいることが多く、実用上は区別する必要はありません。ただし、「随筆」というと枕草子や徒然草のような古典的・格調高いイメージがあり、「エッセイ」というとより現代的・カジュアルな印象があるかもしれません。どちらの呼び方でも、楽しみ方は同じです。

Q4:読んでも内容を忘れてしまうのですが…

エッセイは忘れても問題ありません。小説と違ってストーリーを追う必要がないため、読んだ瞬間に感じたこと、考えたことが全てです。もし記憶に残したいなら、印象に残ったフレーズをメモしておくことをおすすめします。Kindleならハイライト機能を使えば、後からまとめて見返せます。また、読んだ感想をSNSに投稿するのも効果的。アウトプットすることで記憶が定着しやすくなります。ただ、エッセイは「何を覚えたか」より「どう感じたか」が大事なジャンル。気楽に楽しむ姿勢を大切にしてください。

Q5:紙の本と電子書籍、どちらがおすすめ?

どちらでも楽しめますが、ライフスタイルに合わせて選ぶのがおすすめです。通勤時間に読むなら、荷物にならない電子書籍が便利。寝る前に読むなら、ブルーライトを発しない紙の本やKindle Paperwhiteが目に優しいです。また、お気に入りのエッセイは紙の本で手元に置いておきたいという人も多いです。最初はKindle Unlimitedで読み放題のエッセイを試し、気に入った著者の作品は紙の本で買い直すというハイブリッド方式もおすすめ。コストを抑えながら、本棚を充実させていくことができます。

まとめ|まずは1冊、エッセイを手に取ってみよう

エッセイは忙しい大人の読書に最適なジャンルです。この記事で紹介したおすすめ作品の中から、まずは1冊選んで読んでみてください。

この記事のポイント

  • エッセイは1編5〜10分で読み切れる、忙しい人向けのジャンル
  • 笑いたいならさくらももこ、人生を考えたいなら河合隼雄がおすすめ
  • 女性作家なら向田邦子、文豪なら寺田寅彦が入門に最適
  • Kindle Unlimited(月額980円)で多くのエッセイが読み放題
  • 青空文庫なら文豪のエッセイが無料で読める
  • どこから読んでもOK、自分のペースで楽しめる
  • スマホでSNSを開く代わりにKindleを開く習慣がおすすめ

今すぐ始めるなら、Kindle Unlimitedの30日間無料体験に登録して、気になるエッセイをダウンロードしてみましょう。通勤時間や寝る前の10分間が、著者との対話の時間に変わります。年間約5,000円の書籍代を節約しながら、教養と笑いと癒しを手に入れてください。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

このブログでは、読書のやり方や、読書をサポートしてくれるガジェットやアプリ、サブスクサービス、習慣化のコツを紹介しています。
「ページをめくる時間をもっと心地よく」
そんな思いで、同じように忙しい大人の読書生活を応援しています。

コメント

コメントする

目次